期間限定2



※注意!
鬼円両想い悲恋です。
成長注意です。
鬼道も円堂も幸せじゃありません。

苦手な方はご注意下さい。


















































提案は、円堂の方だった。



「じゃあさ、三年間だけ、限定ってのはどうだ?」
円堂が、朗らかに笑って言った。
(お前は、そんな顔で笑う奴だっただろうか)
俺の告白に、円堂は「俺も!」と言った。
しかし当の俺自身は、円堂の返事にたじろいだ。
そんな俺の立場を、円堂は良く理解してくれていて、そんな提案をしてくれたのだ。
その時の眇られた両目が心なしか悲しげに見えた(俺の願望が、そう見せたのかも知れないが)。

「お前は、それで良いのか?」
自分の思いは伝えない、卑怯な質問をした。
俺はその質問の円堂の答えで、円堂を縛ろうとしていた。
自分の都合の良いように進む事柄に、少しだけ警戒を残しつつ、円堂を言葉で縛ろうとした。

「だって、仕方ないだろ?」
くしゃりと、らしくない弱々しい笑みを浮かべる円堂に、俺はぐっと拳を握った。
(そんな、そんな顔を…させたかったわけじゃない)
自分でしたことなのに、胸がギュッと苦しくなった。
「…円堂、さっきも言ったが俺はお前が好きだ。今日お前に言ったのは、フラれる覚悟の上だった。言うだけで、伝えるだけで、すっきりしたかっただけかも、しれない」
本当は少しだけ違った。
(フラれる前提で告白して、フラれたらもう…何にも捕われず鬼道有人として歩いていく覚悟を固めようとしていた)

「じゃあ、やめる?」
円堂が、クルリと俺に背を向けた。
「俺の都合ばかりを押し付けている…お前を、きっと傷付ける」
そうだ、こんなのは都合が良すぎる。
心の中で、もう一人の俺が言う。
「……」
「円堂…」
俺の一言に、何も返さない円堂の名前を、もう一度呼んだ。

「時間がないなら、どうしようもないなら、俺はせめて…限られた時間の中でも、全力で出来ることをしたい…俺もさ、そんな勝手な思いをお前に、押し付けようとしてるだけ、なんだ」
だからさ…お互い様だよ、きっと。
振り返らないまま呟いた円堂を、俺は後ろから抱きしめた。
そんな俺に、一瞬驚いた様に肩を震わせた円堂だが、一拍置いて話を続けた。
「傷つかないわけ、ないだろ、だってお互い、好きなのに駄目なんだから…でもさ、何もしなかったら後悔するよ、俺はさ」
最後は風に消えるくらい、小さな声だった。
しかし確かに、俺には聞こえた。
「付き合ったって、後悔するかも、しれないぞ」
俺が円堂を抱きしめる腕に力を込めて呟くと、円堂がハハッと小さく笑った。
「鬼道と一緒に後悔して、同じ傷がつくんなら、ただ後悔するより、何も傷つかないより、絶対その方がいい…なんて」
俺、思ったより本当に馬鹿だな。
円堂が上を向いて笑うから、もしかして泣いているんじゃないかと思って、俺は円堂に正面を向かせてその顔を覗き込んだ。
「泣いてないぞ?」
すると悪戯が成功したような笑顔の円堂と目が合った。
「…お前」
確かに、円堂は泣いては居なかった。
「でも、泣きそうだ」
「鬼道もなっ」
ゴーグルをしているのに何故!と一瞬焦ったのが伝わったのか、円堂がまた笑った。

「三年間、よろしくな」
「…ああ」
そうして始まった、恋だった。

傷つくことが前提の、そういう…恋だった。




+++++++
言い訳

ぐだぐだぁーん!←
すみません…本当表現力なくてすみません…
ああ、ああ、あああ…
どうにもこうにもまとまりません!
これから鬼円イチャイチャ話と別れ話とノーマル絡む話とか書きたいのですが…
表現力がこい!…orz

頑張ります←

ここまで読んで下さって本当にありがとうございました!