蜜事4
※年齢操作未来捏造です。
苦手な方はご注意下さい。
蜜事から続いてます。
なんとか誤解は解け、自由になったことにホッとしたのもつかの間、先輩はニヤリと笑って「協力しろよ?」とまた言った。
「な…何を」
「んー、とりあえずお前のは俺がするから、お前は俺のな」
チュッ、チュッ…と吸い付くように胸元に口付けを落とされ、私は乾いたはずの涙がまた溢れそうになるのを感じた。
(は…恥ずかしいぃいい!)
先輩は私のそれを握り込み、私の右手を先輩のそれへと引き寄せる。
恐る恐る指先を触れさせると、それがビクンと脈打ったような気がして驚いて肩が震えた。
「くく…」
「…わっ笑わないで下さいよ」
そんな私を小さく笑う先輩に悔しさを覚え、やけくそで握ってみた。
…しかし掴んだ手の平から伝わるその温度に(わかってはいたけれど…熱、い)やっぱり私は泣きたくなってしまう。
「うぅ…」
「んなあからさまに嫌がんなよ」
苦笑しながらも少しだけ悲しそうな先輩に、慌てて私は首を振った。
「嫌、じゃ…ないっ、です」
「…ん」
先輩は少し体を起こして私の頭を撫でてくれた。
じわりと、胸に広がる温かな温度。
嬉しくなってしまう自分を自覚すると、随分とほだされてしまったと心の中で笑った。
「続き、するぞ?」
いいのか?…なんて、さっきまであんなに強引だったくせに、土壇場で急に優しくしたりとか「…反則です」と、もう何度思ったかしれないこそばゆさに、私は小さく笑って頷いた。
「んっん、ぁ…は、っあ」
「はぁ、…はぁ、ぅ」
お互いのそれを握りあい、相手を高めて、相手に高められる。
意識すると恥ずかしさにいたたまれなくなってしまうから、なるべく余計な事は考えない様に一心不乱に手を動かした。
「うっ、馬鹿…あんま強くすると痛ぇ」
「あっ!すみませ…っ」
焦る私に「…こうすんだよ」と先輩が耳元で囁く。
緊張と羞恥と快感で高められた私の体はその低音と吐息にヒッと上擦った声を上げ、指示されるまま先輩の手元を見る。
当然そこには私のそれを握る先輩の手があって、その手はユルユルと上下する。
「…っ」
その卑猥な光景に一瞬目を奪われたまま動けなくなる。
(富松、先輩の手が…)
指が、私の先端を潰す様に擦る。
くちゅり、と濡れた音がやけに響いて、私は思わす目をつむり俯いた。
「ちゃんと見ねぇと覚えねぇだろ?」
顔上げろ、と先輩の声が鼓膜に響く。
「…やっ、先輩、も、もう私…や、です」
羞恥は先程から既に限界で、必死に堪えたけれど涙が溢れて止まらない。
「なぁ、恥ずかしいか?…俺のこと、良くしてくれねぇの?」
真っすぐに視線を合わせた先輩の、苦笑混じりの辛そうな声。
「…ぅ、」
許して欲しかったが言葉に詰まる。
いつもいつも私ばかりが先輩に良くして貰っているのだ。
何か、少しでも、どうにか…お返しがしたいと思った。
「お」
怖ず怖ずと動き出した私に、何だか楽しそうな声を上げる先輩(さっきの一瞬のしおらしさはどこに行ってしまったんだ)。
下から見上げると「で、何をしてくれるんだ?」とでも言いたげにニヤニヤしている。
(く、悔しい…っ)
私だってこんな事をされているが、自慰だって結局は一人ではできなかったが、それでも男の端くれだ。
やられたことをやり返すくらいはできる!そんな思考で私は先輩の足元にうずくまった。
「え、乱…たろ!?」
パクリ。
口に含んでから即行で後悔した。
先輩には申し訳ないがやっぱり、その…生理的に、涙が。
放そうかどうしようか悩む間に、むくりと口の中で先輩のそれが大きくなった。
「ぅうう…っ」
ダメ、やっぱり無理だ…、そう思ったら、ふわりと頭に手を乗せられた。
「無理してんじゃねーよ、馬鹿」
そりゃ、嬉しいし…良いけどよ、と苦笑しながらも、その言葉通りに至極嬉しそうに笑う先輩を見たら、不思議と嫌悪感はどこかに行ってしまった。
「ほら、もういいから」
そう言ってもう一度私の頭を撫でてから頭を離そうとする先輩に、私は目だけで笑って見せた。
(大丈夫、です)
「…んっ…ん」
先輩がしてくれた事を思い出しながら(正直あの時の事は頭が混乱していたし早かったしで…良く覚えていないのだが…)歯を立てないようにだけ気を付けて、頭を上下に動かした。
「っう!…っちょ、乱っ…ぁ」
目をきつく閉じ、私の頭に置かれたままの手に力が篭るのを感じた。
(気持ち、良いの…かな)
何だか馬鹿みたいに嬉しくなった私は、口をすぼめたり舌を動かしたり這わせたりと、思い付く限りの口淫をしてみた。
「ふっ…く…んんっ…ん」
「っ…こらっ!駄目だ…はな、せっ」
先輩が私の顔を無理矢理引きはがすと、生暖かいものが額から唇にかけてパシャリと掛かった。
「………」
「ぅ、…わりぃ…我慢、出来なかった」
真っ赤になって俯く先輩に、顔にかけられた不快感も忘れて、声を出して笑ってしまう。
「くくっ…あははっ…くっ、せ、先輩、真っ赤…くくくっ」
「…このやろう」
先輩は笑う私を低い声で威嚇する。
しかし私はどうやら頭のネジでも一本抜けてしまったようで、危機感も恐怖も抱けないまま、笑い続ける。
(だって、先輩可愛い…くく)
当然そんな私を気に食う訳もなく、先輩は「良い度胸だ」と低い声で言って私を押し倒した。
「う、わぁ!」
倒されただけでは終わらず、先輩は私の身体を反転させて俯せに組み敷いてしまう。
そこから腰を持ち上げ膝を立てさせられて、頭を低くしているため、それはまるでお尻を先輩に差し出すような酷く恥ずかしい体勢だった。
「せっ!?なっ!!えぇっ!?」
差し出した私の下半身といえば、先程まで先輩に好き勝手されていたのだ。
当然むきだしだ。
羞恥に真っ白になる頭を叱咤しつつ、状況のつかめないまま上擦った悲鳴しか上がらない。
「余裕みてぇだからな、先進めるぜ?」
保健委員なら知識くらいあるだろ?と不穏な台詞を言われ、何の事ですか!?と反論するまえに、冷たくトロリとした液体をそこに垂らされた。
「ひっ」
「くくっ…まぁそんなに怯えんなよ」
クスクスと笑い、痛てぇことはしねぇよ、多分。と何とも頼りないお言葉がおまけに付けられた。
私と言えば余りの非常事態に抵抗もできないまま、身体を強張らせるしかできない。
「力ぬけよ、ここ」
トントンと軽く突かれるその場所にぎょっとして振り返る。
「先ぱっ!?まっまさか!?無理ですよ!?」
まさかまさかまさか!そんなまさか!…そんなところに、まさか!
先輩の言う通り医学的な知識としてあった、その場所を使ったあらゆる事を想像し、おそらく先輩がしようとしていることが分かってしまった私は更にパニックになる。
「大丈夫だ、ちゃんと慣らすし、お互いの気持ちだってさっき確かめただろ?」
ちょっと照れ臭そうに言う先輩は、なんだか少し可愛いくて、一瞬キュンとしそうになったけど、その前の一文が問題だ。
「なっ慣らすって!?」
「だから、こうして」
先輩の声に合わせてツプリと中に、中に、指が…!
「ひぃっ!」
異物感に思わず悲鳴を上げる私に構わず、先輩は謎の液体のぬめりを借りぬくぬくと器用に指を動かしながら更に私の奥を目指す。
(まさかですか!?そのまさかで先輩は私の中に先輩のそれを入れようとしてるんですか!?)
「むっ無理です!」
必死だ。
だって普通にサイズが合わない。
そもそもそこは何かを入れるための器官じゃないんです!
恥ずかしさと体を拓かれる単純な恐怖に、私は必死に抵抗した。
「まぁこれだけきついと確かに無理だな」
「でっですよね!」
くちゅりと嫌な音をさせながら先輩が指を抜くのにホッとした私を引き寄せ、先輩は笑う。
「徐々に慣らしてやるからな」
そんな良い笑顔の先輩、初めて見ましたよ。
渇いた笑いが喉から漏れた。
結局その日は先輩が「お返しにイかせてやらないとな」と喜々として私を攻め上げ、今まで通り(?)抜き合いだけで何とか終りました。
私、自分がこれからどうされるのか不安で仕方がないです。
終
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言い訳
蜜事の情事の続きが気になるとおっしゃって下さる方がいて嬉しさに任せて書いてみたのですが…!
また不完全燃焼!←土下座
ほ、本当に本当にすみません(土下座
多分次くらいでようやく一つになれる、といいね!作兵衛!←お前
相変わらず微妙なエロで申し訳ありません…;;
此処まで読んで下って本当にありがとうございました!