蜜事2
※年齢操作未来捏造です。
苦手な方はご注意下さい。
蜜事から続いてます。
あの日から先輩を見るとドキドキして仕方ない。
多分条件反射…なんだろうなぁ、あんな、事…したから。
休憩時間。
ふと窓の外を見ると次屋先輩を引きずりながら、神崎先輩を追い掛ける富松先輩を見かけた。
途端に頬が熱くなって、耳までその熱に侵される。
さりげなく視線を逸らすが、隣にいた庄左ヱ門には見えていたらしく訝しげな顔をされる。
「どうかした?乱太郎」
「うっううん、なんでもない、よ」
笑ってごまかすが、庄左ヱ門は納得していなさそうだ。
下手に追求されても困るので、私は「あ!委員会!」とわざとらしく声を上げて教室を出た。
そのまま外へ出て裏庭に行くと、しんべヱと喜三太が楽しそうにぬめぬめしていた。
「二人とも何してるの?」
声を掛けて上から覗き込めば、二人は蛞蝓さん達に餌をあげていた。
「「なめさん達のお食事タイムー」」
えへへーと笑う二人は入学して四年経った今でも変わらずほんわかとしている。
「そうなんだー」
そんな二人にほだされて、私もほんわかしてしまう。
「おい、しんべヱ、喜三太!委員会だぞ!」
突然後から二人に掛けられた声に、二人よりも私がびっくりしてしまった。
(う、あ…富田、先輩)
「「あ!富松先輩ー!」」
「先輩ー、じゃない!下級生にちゃんと伝えたんだろうなぁ?」
「「…あ、言ってきますー!」」
どうやら下級生達への連絡を忘れていたらしく、二人は罰が悪そうに「えへへぇ」と笑うと、パパパッと蛞蝓達を片付け、普段の二人からは考えつかない程のスピードで、二人は走り去ってしまう。
「ったく、」
二人の背中を見つめながら、富松先輩がふぅ、と小さくため息を付く。
「…ぁ、えっと…私も、委員会、が」
あるので…とくるりと踵を返そうとすると、富松先輩にがしっと腕を掴まれる。
(あ、なんか前にも…)
嫌な既視感を覚え、私が富松先輩を見つめれば、先輩はニヤリと笑っている。
「今日の当番は数馬と川西だって聞いたけど?…なぁに逃げようとしてんだよ」
「あ、はは…ははは…」
私が笑ってごまかそうとするのを、先輩は私の肩を掴むとグッと引き寄せ耳打ちする。
「今夜、空けとけ」
だいぶ間が開いたから、溜まってんだろ?
耳元で囁かれた一言に、背筋がゾクリとした。
「あ…いえ、私は…」
逃げようにも言葉も見付からず固まる私を見て、先輩はまた笑った。
「またするって、お前も言ったろ?」
意地の悪い笑みだ。
「じゃあ今夜、場所はとりあえずこないだの所でな」
「…また、ずるい」
私は真っ赤になっているだろう自身の頬を押さえてうずくまった。
「ちゃんと来たな」
夜、使われていない奥の倉庫。
重い扉を開くと小さな蝋燭の明かりの隣、先輩が手招きする。
「…すみません」
「謝んなよ…」
自分でも良く分からずに謝ると、先輩は眉を寄せた顔で言った。
一ヶ月前、私は此処で自慰に失敗(?)したところを先輩に見咎められ、先輩の性指導を受けたのだ。
はっきり言って恥ずかし過ぎて忘れたい。
でも忘れられるならとっくに忘れていた訳で、忘れられないのはつまりは…その、良かった、訳で。
この一ヶ月…正直自分で出来ずに悶々と過ごしていた以前よりも悶々としてしまって、変態臭くて酷く嫌だった。
しかしそれでも今日また此処に来てしまったのは…。
(期待、してしまってるから…)
あの時の、感じ、感覚、快感。
もう、一度。
「ほら、脱げよ…来い」
先輩から伸ばされた手の平を掴み、自身の上着に手を掛ける。
「ぅ…」
でもやはり恥ずかしくて、ギュッと目をつむると、先輩がクッと笑ったのがわかった。
「今日はこないだよりもっと良くしてやる」
耳元で囁かれたのは一瞬で、次の瞬間には脇の下に手を入れられ、そのまま私の体は先輩に持ち上げられて積まれた木箱の上に座らされてしまった。
「わっ…え?」
驚いて目を開けて…後悔した。
先輩は、私の足元にうずくまり…私のそれを口に含むまさにその時だった。
「っ!!!!!」
(なっえって、は!?これって)
尺八、知識だけならとりあえずあった。
(でも、まさか、私のを、先輩が!?)
混乱する意識は、突然襲って来た快感の波に一瞬で掠われる。
「…ぁっく!」
含まれた口の中で、私のそれに先輩の舌が這う。
(やっやだっ…先輩の、舌…が)
よく分からない未知の体験への恐怖と、先輩の舌で自身のそれを愛撫されているという罪悪感、羞恥心、それらに頭が真っ白になってしまいそうなのにそれを許さない強烈な、快感。
「ぉう、ひゃってきひゃ」
くわえたまま喋らないで。
そして多分、絶対、それは私を煽る言葉だ。
振動が、当たる歯先や舌先や口内が…一々良くて、びくんと背中が跳ねる。
「ぅっあぁっ」
確実に前回よりも早く訪れようとする絶頂に思わず先輩の頭を掴む。
「ぐっ!」
弾みで先輩の口の更に奥に自身のそれが当たってしまい、結果…自爆。
「ひっ…やぁああんっ!」
自分でも信じられないくらい高い声を上げて私は達してしまった。
(信じ、られない…こんな、恥ずかしい)
私の下半身と頭の中はもう恥ずかしさや快感でぐちゃぐちゃで、涙がボロボロと溢れる。
「けほっ…あー…泣くなよ、良かったろ?な?」
少し咳込みながら言う先輩は私の頭をくしゃくしゃと撫で、困ったような笑みを浮かべる。
触れられた場所から広がる熱は、顔と耳と胸に広がって、やがて全身が侵される。
ドキドキドキドキ。
(やだ、私…凄く、うれ、しい…)
先輩に撫でられて抱きしめられて感じるこの感覚に、私は名前を付けかねた。
終
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言い訳
作兵衛はこの後乱太郎を帰して一人悶々と処理するのです。
作兵衛からは必死に目をつむって快感に堪える乱太郎がまる見えな訳で…。
おかずはばっちりです←←←
此処まで読んで下さって本当にありがとうございました!!