幸せ。
※ぬるいですが性描写を含みます。
年齢操作未来捏造です。
苦手な方はご注意下さい。
夏休み。
相変わらず休み中俺は土井先生宅にお世話になってる。
とりあえず朝は4時起きで新聞配達と牛乳配達のバイトして。
帰ってくると先生がご飯作ってくれてるからそれを食べて、片付けは俺の仕事。
で、それが終わったら近所の洗濯物集めて洗い物のバイトしながら子守して、洗い物が終ったら子守(二人目)しながら犬の散歩のバイトして、それが終ったら追加三人子守して。
夕飯時に子供を返して飯の用意。
食ったら寝る。
まぁ、バイトの内容は日によって違うけど大体そんな毎日。
先生は「宿題やったかー!?」って毎日聞くけどまぁ、ほら、学費稼ぐ方が優先じゃん?
それに宿題は毎年休み明け三日前に乱太郎としんべえと三人で片付ける手筈になってる。
宿題三等分して、手分けして写すんだ。
先生に怒られる?
大丈夫、大丈夫。
高学年になってから、先生達も準備とか色々あるらしくて休み明け四日前くらいには、生徒より先に学園に帰るからその時を狙うんだ。
で本題、今回乱太郎が一日早く家にやってきた。
先生は今朝学園に向かった。
しんべえは家に来るのは早くても明日の昼過ぎらしい。
つまり今日一日は俺と乱太郎の二人きり。
言い忘れてたけど俺達四年の終わりから付き合ってたりする。
長い休み中全然会えなかった恋人同士が丸々一日二人っきりってなったら…することもしたいことも一つじゃねぇ?
「ん…んん…ぁっちょっ、きり…」
「ん…ふ、はっ…はぁ、乱太郎の唇、久しぶり」
昼飯もそこそこに俺は早速乱太郎を押し倒してその唇を塞ぐ。
「ちょっ、待って…きりちゃ、私そんなつもりじゃ」
「ん、俺もそんなつもりじゃなかったんだけどさ、…乱太郎に触るの久々だからスイッチ入っちゃった」
ニッと笑って俺が乱太郎の首筋を舐めながら言えば、乱太郎は困ったように「もー」と漏らす。
制するように俺の手首を掴んでいるけど本気で抵抗していないのが分かるから嬉しい。
「ぁ、…んっ…でも、此処でするのは…ちょっと…」
何時もならそろそろ俺の手を放して乱太郎からも口付けてくれたりするんだが、何だか今日は煮え切らない態度が続く。
「なんで?…いいじゃん、ご近所さんは皆仕事で外出てるし」
布団あるし、日影だし、何より建物の中だから誰かに見咎められることもない。
「ぅ…ん…っあ、でも、此処…土井先生の…」
まぁそうだけど。
「先生が今いるわけでもないし、なぁ…しよう?」
「うぅ…でもなん、か…学園で先生に会った時、気まずくない?」
「そうか?」
俺は乱太郎の上着を捲くり上げ、胸の突起を口に含む。
「んんっ…そう、だよ」
尚も煮え切らない乱太郎に段々とイライラが募る。
(なんかちょっと土井先生の事意識し過ぎじゃないか!?)
「なに、乱太郎…そんなに土井先生の事気になるわけ?」
カリッと強めに胸のそれに歯を立てれば、乱太郎はヒクッと小さく肩を跳ねさせて嫌々するように首を左右に降る。
「ちっ違っ…!じゃなくて…なんか、その」
あからさまに苛々し始めた俺を、伺うよう乱太郎が見上げる。
「…っ」
組み敷かれる羞恥と、息苦しさに赤く染まった目元と、先程の口付けで濡れた唇が薄く開いて俺を誘う。
「じゃあ何なんだよ」
スルリと腰紐を解いてそれで両手を括ってしまう。
流石に抵抗されたけど上に乗ってる俺は余裕で乱太郎を押さえ付ける。
「嫌だって、きりちゃんっ」
「なんだ、ちゃんと乱太郎もノリノリじゃん」
ずり落ち掛けていた袴と下着を纏めて引き抜けば、乱太郎のそれも若干の反応を示していた。
「なっ」
指摘された内容に顔を真っ赤にした乱太郎は慌てて俺から見えないよう膝を立てた。
だが俺としては好都合で、膝を立てた事によって浮いた乱太郎の後へと、用意した香油を瞬時に塗り付ける。
「ひっ」
冷たい感触に声を上げた乱太郎だが、もう後は乱太郎の意識を快感に流してしまえばこっちのもんだ。
って思ったのに…
「や、…やぁっ…きり、ちゃぁん」
「…なに、そんなに嫌?俺にされたくない?」
今にも泣きそうな声で制止を求められて俺は半分悲しくなりながら手を止める。
久しぶりなのに。
約一ヶ月ぶりだ。
その間ずっと我慢してたのに、逢いたかったのに、触れたかったのに。
自分勝手なのはわかってる。
でも仕方ないじゃないか。
俺は今妬いてる、焦ってる、切なくなってる。
だってこれじゃあ俺ばかりが求めてるみたいだ。
だからなぁ、拒むなよ。
「あ…ぅ」
ごめん、と小さく呟く乱太郎に更に怒りが煽られる。
「謝んな!」
すいっと乱太郎から離れそっぽを向くと、乱太郎が怖ず怖ずと起き上がり、俺の上着の裾を掴む(手首を括った腰紐はもともと緩かったせいもありいつの間にか取れていた)。
「…」
「きりちゃん…好きだよ」
「知ってる」
ぶっきらぼうに俺が言えば乱太郎は困ったように笑った。
「私も休みの間、ずっときり丸に逢いたかったし、触れたかった」
「…」
じゃあなんで嫌がるんだよ、って思いを込めて乱太郎を無言で見つめる。
「その…これ、土井先生の布団だし…」
「…」
「ねぇきり丸、」
怒らないで?と俺にぴとりとくっつく乱太郎に、俺は相変わらず憮然とした態度で尋ねる。
「じゃあ俺の布団なら良い訳?」
「うん、」
「なんで」
「う…」
あれだけ散々嫌がったからにはそれ相応の理由が無かったら今度こそ無理矢理してやる。
「な・ん・で!」
「…きり丸以外の匂いがするところですると落ち着かない、から」
罰が悪そうに言う乱太郎の顔は真っ赤で、俺はニヤァっと笑って乱太郎を抱きしめた。
「ふーん、乱太郎俺の匂いわかるんだ」
さっきまでとは打って変わって、ニヤニヤしっぱなしの頬を乱太郎の頭にくっつける。
「なぁ乱太郎、それって俺だけ?特別?」
「…他に何があるっていうのさ」
もう!恥ずかしいんだよ!?色々!!と、今度は乱太郎の方がやけになって叫んでいた。
「へへ、仲直り」
乱太郎の額に自分のおでこを押し付け、じっと乱太郎の瞳を見つめる。
我ながら単純だなぁ…とは思う。
でも仕方ないじゃないか。
「うん」
乱太郎もまだ少し拗ねたような表情をしていたけど、ニコリと微笑み返してくれる。
君と出会ってもう六年になるのに、まだまだ俺は君にドキドキしてる。
そのまま唇を重ねて何度も何度も触れるだけの口付けをして、今度は俺の布団へと二人で横倒れる。
何度も何度も呟いて口付けて幸せをいっぱいに感じて。
今度は制止されることもなく、余すところなくお互いの熱を感じて交わった。
うん、幸せ。
終
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言い訳
本当はいつ土井先生が帰ってくるか分からない状態でスリリングなえちをする二人に…なる、はずでした…。
全然違う話に←
しかも無駄にグダクダで…
色っぽい話しが書きたかったんだと思います←
裏っていっても中途半端。
すみません…
本当にすみません…
ここまで読んで下さって本当にありがとうございました!