怪我の功名2



※ぬるいですが性描写を含みます。
表の「怪我の功名」から続いています。
苦手な方はご注意下さい。


















































「はぁ…はぁ、あっ…ぅんん…っ」

寝間着の前だけをはだけさせた伊作の胸に、額をつけ寄り掛かるようにする乱太郎の華奢な肩がびくびくと震える。

「上手だよ、乱太郎…気持ちいい?」
乱太郎は自らのそれを、伊作のそれと合わせ両手で扱きあげる。

「は…ぁ…うぅん…あっ…あ」
両手の動きに合わせ弾むように漏れる声。

「乱太郎はこうして、自分で慰めたことはあるのかい?」
伊作はふと思った疑問をそのまま口に出してみる。

「…っふぅ…くっ…」
上目使いに伊作を見た乱太郎だったが、一拍遅れて質問の意味を理解すると、ただでさえ赤い顔を更に赤らめぶんぶんと頭をふる。

そんな様子に伊作は優しく笑い、乱太郎の頭をゆっくりと左手でなでる。
「乱太郎、もう少し上がれる?僕の肩に顎を乗せられるくらい」
言われた通りに伊作の肩に顎を載せるように身体を起こすと、身長差がある為、先程のようにお互いのものを合わせて擦りあげることは出来なくなる。

「あ…の、伊作先輩…私、どうしたら」
「乱太郎は捕まり易い方の腕を僕の首に回してしがみついて、もう片方の手はさっきみたいに乱太郎が気持ちいいように動かして」
「…はぃ…」
伊作はどうすれば良いか聞けば分かりやすく優しく教えてくれる。
それは普段医務室で薬の調合や、手当の仕方を教えてくれる時と同じだった。
しかし今は逆にそれが乱太郎の羞恥を煽る。
普段と変わらない伊作と、淫らに快感に溺れる自分…
とても罪深い行いをしている気分になる。

「大丈夫だよ」

乱太郎の不安をいち早く感じ取り、伊作は優しく笑う。
恥ずかしさと心細いさを理解してもらえた喜びに、乱太郎はギュッと伊作の首に腕に力を込める。

伊作は怪我をした右手を乱太郎の背へそえると、なぞるようにゆっくりと上下に動かす。

更に左手は、傍らに用意してあった香油の瓶の蓋を器用に開け、中味を少し指先に絡める。

「冷たかったらごめんね」

そう言って濡れた指先を乱太郎の蕾へ這わせる。
「ひゃ…っ」
「ごめんね…」
絡めた香油を塗り込むように人差し指をゆっくり中へ挿入していく。

くちゅり…と濡れた音が乱太郎の鼓膜へも届く。

伊作とこうして身体を重ねたのは初めてではない。
かと言って何度もしたことがあるわけでもなく、今だこの行為に乱太郎は慣れないでいた。

達した瞬間の脳の焼けるような快感も、受け入れた時の痛みも、誰よりも愛しい人と一つになれる喜びも、どれもまだ10歳の少年には早過ぎる衝撃だった。
伊作もそのことは十分に理解していたが、まだ幼い彼と恋仲になったことを決して後悔していなかった。

誰かに奪われる前に、愛しい彼の全てを手に入れられたのだから。


「久しぶりだからな…いつもより狭い…乱太郎緊張してる?…それとも感じてるから?」
意地悪く問い掛ける伊作に乱太郎は何も返せない。

「ふ…ぅう…ぁ…あっ…あ」

伊作の指の動きに誘発されたように、自身への刺激を再開させていた乱太郎は既に限界に近かった。

「い…さく…せんぱ…ぁっあっ…」
「いいよ、乱太郎…イッてごらん」
「あっ…ぁっあぁっ…っぁあ!」

達してくたりと伊作へ寄り掛かる乱太郎を、なんとか負傷した右手で支えながら、力が抜けて少しスムーズに動かせるようになった乱太郎の中へ、もう一本指を増やす。

くちゅくちゅと卑猥な音を響かせてまるで生き物のように自ら指を飲み込むそこの感触に、ごくりと唾を飲む。

「はぁ…はぁ…ぅう…ん」

伊作の肩で呼吸を整えていた乱太郎だが、さっきまで自身を追い上げていた右手で伊作の欲望へ触れる。

「こ…んどは、伊作先ぱいの…番」
見上げてくる瞳は完全に快感に飲まれ、酷い乱視のせいもあり焦点があっていない。
舌が回らないのかのたのたと紡ぐ言葉と、唇を舐めるためにちろちろと時折覗く舌。
引き寄せられるように伊作は乱太郎へ口付ける。

「ふ…ぅうん…んっ」

十分にぼぐれた蕾へ、乱太郎の愛撫で硬度を増したそれを押し付ける。
ぐりぐりと入口を擦るように動かすと乱太郎は背筋を翔けるゾクゾクした感覚に肩をびくつかせる。
入口を出たり入ったり広げきることはなくジリジリと焦らすような挿入に、達したばかりの乱太郎の欲もまた熱を持ち始める。

「ひっ…やっ…ぁあうぅ」
「んっ…はぁ…は、乱太郎…奥まで挿れていい?」

コクコクと俯き頷く乱太郎に伊作は余裕なさ気に挿入を進める。

「は…っあっ…あっ」
高くなる乱太郎の喘ぎ声に合わせ伊作も挿入を早める。

対面座位での挿入はいつもの交わりよりも深いところまで伊作を感じる。
「凄い…狭くて、気持ちいい…よ」伊作の快感に上気した頬や艶やめかしい瞳に、乱太郎はどきりと目を奪われる。

しばらく乱太郎の中の締め付けを楽しんでいたが、伊作は自身の限界を感じ、乱太郎の欲へと左手を絡ませ性急に快感を高めていく。

「ひゃう…っあ、い…さくせんぱっあっぁっ…あっ」
「んっ…はっ…らん、太郎…っく」
「だめっいっイキ、そうっ…あっせんぱ…っ」
「僕、も限界だ…イくっ…よ」
「ぁっあっ…あぁっ!」
「くっ…」

二人同時に果てると、伊作は乱太郎を抱えたまま布団へと倒れ込む。

「はぁ…はぁ…乱、太郎…大丈夫?」
「だめ…です…はぁ…はぁ、起きれ、ません…」
涙声でそう呟く乱太郎に、伊作はくしゃくしゃと乱太郎の柔らかい猫っ毛を撫でる。



(ずっとこうしていたいなぁ…)



お互いの胸の鼓動を聞きながら、幸せの余韻に浸かり二人はそのまま夢の中へと落ちていく。






翌日、野外実習から帰って来た食満が、あられもないその光景を目の当たりにし大絶叫するのは…

仕方がなかった。




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言い訳

本当に山も落ちも意味もないエロで申し訳ありません。
攻めが利き腕負傷して、受けが自分でナニをナニしてイクとか良くないですか?←聞くな
普段だったら絶対しないけど、怪我してるし…仕方なく…みたいな!←笑
はい、すみません(土下座

今回は対面座位だったので、次はバックですかね☆←殴

本当お粗末な駄文で申し訳ありませんでした…。

ここまで読んで下さってありがとうございました!