密事



※年齢操作未来捏造です。
下ネタ…かなぁ←
苦手な方はご注下さい。


















































長屋は言わば十代の男が詰め込まれた男子寮、集団生活が基本の此処では一人部屋は殆ど無い。
下級生のころは皆対して意識もしていなかったが、学年が上がるに連れて抱える問題も増えてくる。
下の世話もその一つで、まぁ普通に考えて同室の奴が眠る隣でとかましてや一緒になんてのはデリケートな思春期の俺達にはありえない話で、たいていは使われてない倉庫とかにトイペを一つ拝借して篭ってさっさと終わらせて何事もなかったかのように自室に戻る。
だけれど使われてない個室なんてそうそうあるものでもないし、運が悪いと別の相手と鉢合わせ、お互いトイペ片手に倉庫の前で気まずい雰囲気に…なんてのもたまにある。

俺の場合はそうではなかったのだが、なんと言うか…それよりも良いんだか悪いんだか…。

(うわぁ…)

今まさに倉庫の隅で誰かがそれをしようかしまいか悩んでいるところに遭遇してしまった。
(タイミングわりぃ…)
暗くて分かりづらいが制服の色からして四年生のようだ。

(早く終われー…そして早く帰れー…)
俺もさっさと出して帰りてーんだよ、と溜息をつくとその誰かは袴を下げていよいよするか、という雰囲気になる。

(なんか覗きしてるみたいですげぇ嫌なんだが…)
みたいと言うかしっかり覗いているのだが、そこは「見たくもない」のに見ているからノーカウントだ。

「はぁ…やっぱり無理…」
「?」
いよいよかと思えば、その誰かは結局袴を上げて溜息をついて立ち上がった。

(つーか今の声…)

ガラっと目の前の引き戸が開き、中からそいつが現れた。

「とっ富松先輩!」
「よ、よう」
声に気を取られて身を隠すのをすっかり忘れていた。
罰が悪そうに片手を上げて視線を逸らしながら答える俺に、その誰か…乱太郎は顔を真っ赤にしたり真っ青にしたりしながら俺を指差す。

「こ…此処で何を…」
「何をって…ナニの順番待ち」
間違ってない。

「み…見てました?」
「見てねぇよ」
これは嘘だけど。

「そ、そうですか…では、しっ失礼します!」
そんな俺に乱太郎は気まずそうな雰囲気を一瞬漂わせ、ダッと脇を摺り抜けようとするので、俺はその腕をガシっと掴んで乱太郎を引き止めた。

「な、なな、何…」
「お前なんでしなかったんだ?」
「みっ見てたんじゃないですかやっぱり!」
「気にすんな」
「気にしますよ!」
顔から火が出そうなくらい顔を赤らめた乱太郎は、涙目で俺を見上げる。

(う…可愛い)

余談だが俺は乱太郎が好きだった。
だから、ちょっとだけ。
悪戯心が出てしまったんだ。



「…その、体に悪いのは分かるんです、溜めるのは」
ギャーギャー喚く乱太郎を「夜なんだから静かにしろ、まぁまぁ…話てみろよ、な?」と、引きずるように倉庫に押し戻した。
そして今乱太郎がそれを途中で止めた理由を聞いている。
「ただ、その…やっぱり自分で自分の性器に触れるのって…抵抗があって」
(なんていうか一々保健委員くさい言い回しだな)
「んなこと言ったて…皆やってんだぜ?」
「人は人、自分は自分です」
「魔法の呪文だな」
「魔法の呪文です」
お前はお母さんか!と言うツッコミは置いておく。

「ふーん、でも辛いんだろ?」
「辛いっていうかなんて言うか…朝起きると必ず元気なのはなんか嫌っていうか…」
「ぷっ…くくっあっはっは!…それは確かに嫌だな」
欲求不満みたいで。
「笑わないで下さいよ!」
潜めた声で俺を窘める乱太郎の顔は、まだこんな暗がりでも分かるくらいに真っ赤で、欲求不満と言えば俺もそうで(だからこんな場所でこいつと鉢合わせたんだ)、相手は好きな人で、何と言うか…ムラムラするなって言う方が難しい。

「なぁ、乱太郎」
「うわっ!」
グイッと乱太郎を引き寄せ、俺はそのまま乱太郎を押し倒す。
「なっ何を」
「自分で出来ないなら俺がしてやろうか?」
困惑する乱太郎の体の線をなぞりながら、俺はニヤリと笑う。
「けけけ結構です!」
慌てふためく乱太郎が面白くて、俺は乱太郎の袴に手をかける。
「まぁまぁ、痛ぇことはしねぇよ」
「ほんとに良いですって!」
「抵抗すんな、先輩からの教えは素直に受け取れ」
「ずっずるいです!」
「いいだろ、たまには」
俺は普段周りに振り回されてるんだ(主に同室の二人にだが)、たまに後輩振り回すのの何が悪い。
「私関係ないじゃないですか!」
「いいんだよ、お前が」



「本当、ずるい」

俺に組み敷かれたまま、口許に手を当てて真っ赤になる乱太郎に、もしかして脈ありなんじゃね?と俺は少しだけ気分を良くして、その首筋に口付けた。



+++++++
言い訳

最近富松ブームなんだろうか←わかるか
天然エロス担当次屋で富松は計算エロスで(聞いてない
何て言うか何気に俺様作兵衛…いいっ!←黙れ

てかまた下ネタですみません…
本当私は乱ちゃんに何をさせたいんだか…(土下座
さりげなく裏に続きます←←←



此処まで読んで下さってありがとうございました!