チェンジ!
※室町と現代の乱太郎入れ代わりパラレルです。
苦手な方はご注意下さい。
突然ですが!
伊作くんと仙蔵くんが協力して某復活漫画の10年バズーカの様な焙烙火矢を作りました。
当然実験台は潮江君でしたが、潮江くんは飛んで来た焙烙火矢を華麗にレシーブし、偶然居合わせた長次くんがトスをし…まぁお約束で何処からともなく現れた七松くんが盛大にアタックをかましました。
しかし運悪くそれは通り掛かりの一年生に…
「乱太郎ーーー!!」
ドカーン!ボフンッ!
「え!?…何此処どこ!?」
煙りに包まれて現れたのはTシャツにハーフパンツをはいた現代の乱太郎だったのです!(←奥様は魔女的な語りで/古)
「でっでは君はこの世界の乱太郎と入れ代わってしまったんだね?」
「は…はい、らしいです」
あのお兄さん達いわく。
事情を聞いて駆け付けた土井が乱太郎に話を聞いていると、乱太郎は六人一列に正座させられている六年生達を見つめる。
「ひっ」
ちらっと見ただけなのに、全員が穴が開かんばかりに乱太郎をガン見している。
(こ…怖いっ…凄くこっち見てる…!)
ビクッと怯える乱太郎は向かいにいた土井に咄嗟に抱き着く。
「ぅおっ!どうした?」
土井が乱太郎に尋ねると乱太郎はふるふると首を振る。
土井は(まぁ、突然こんな状況になったら誰だって戸惑うよな…)と勝手に納得し、乱太郎を連れ立ち上がる。
「お前達、ちゃんと反省しろよ?あと元に戻る方法を至急探すこと!」
「「「「「はーい」」」」」
「明らかに俺だけとばっちりだろ…」
何にも関わってないんだけど!?と、あの場にはいなかったはずの食満がポツリと五人の隣で呟く。
「えーと、年は10歳でいいのか?」
「はっはい」
まだ緊張しているのか、乱太郎の受け答えは硬い。
「君の身長は平均かい?」
「いえ、クラスでは小さい方です」
「そうか、」
(こちらの子供達より発育が良い…それだけ環境が恵まれているのか、)
そんなことを思いながら乱太郎の格好を上から眺める。
(不思議な着物だ…とりあえず目立つから着替えが必要か、)
「君の世界はどんなところなんだい?」
話題と言えばそれしか見付からず、土井は乱太郎に問い掛ける。
「…平和、です(多分この世界よりは、)でも少し退屈、…ごめんなさい」
「どうして謝るんだ?」
「えっと、なんと…無く」
平和を否定するような自身の身勝手な感覚を乱太郎は無意識に否定していた。
「きっとここでは騒がし過ぎて退屈なんて忘れてしまうよ」
土井はニコリと笑って乱太郎の赤毛をくしゃくしゃ撫でる。
「…」
(大きな手、暖かい、あんまり…こういうの、してもらったこと、ない…)
(…嬉しい)
頭を撫でられたことに、乱太郎は小さくはにかみ笑う。
そして二人は一年長屋へと向かう。
「乱太郎?」
「わー!乱太郎!」
「乱太郎ー!」
出迎えたのは乱太郎よりも一回り小さい同級生たち(さっきそう説明された)。
「あ、えっと…よろしくお願いします」
控え目に頭を下げる乱太郎に、満面の笑みを浮かべた10人が「こちらこそー!」と声を合わせる。
「乱太郎が俺よりでかいってなんか違和感」
入れ代わっても此処は俺の定位置とばかりに、きり丸が乱太郎の隣に立つ。
「あー…確かに」
うんうんと頷きながら団蔵が乱太郎の顔をまじまじと覗き込む。
「な…なに?」
余りにジッと見つめられるので、思わず乱太郎は視線を逸らしてしまう。
「ん!入れ代わっても乱太郎は可愛い」
ニッコリ笑ってそんな事を言われ、乱太郎は思わずポカンと口を開けて団蔵を見つめる。
「にしても変わった着物だね」
脇から兵太夫が乱太郎のTシャツを掴んでそう言う。
「そう?向こうでは大分一般的な格好、だよ?」
「ふーん、中はどうなってるの?」
ガバッとTシャツの裾を掴み兵太夫がめくりあげる。
「うわぁっ!」
「おー」
「おおー」
一人悲鳴を上げる乱太郎と、ほうほうとめくられた乱太郎の素肌を凝視する五年の鉢屋と久々知。
「「うわっ!どこから沸いたんですか先輩!」」
伊助と庄左ヱ門が声を合わせて突っ込む。
「…人を虫みたいに言うなよ」
「そうだぞ、虫扱いして良いのは竹谷だけだからな、覚えとけよ?」
「「はーい」」
「待て待て、何それ虐め?」
級友の暴走を食い止めるべくきたのにとんだ扱いだ。と若干涙目の竹谷もいつの間にかやって来ていた。
当然もう一人のストッパーである雷蔵も来ていた。
「まぁ竹谷は虫でも人でもどっちでも良いんだけど、乱太郎くん…?入れ代わったって聞いたけど…」
「は、はい…」
((((じー))))
「「可愛いな!」」
「「うん!可愛い!」」
満足そうである。
「乱太郎、これ下はどうなってんの?」
「え、あっ!ちょっまっ!!」
ズリッ!ハーフパンツを無理矢理引き下げられた乱太郎の股ぐらを総勢20人が覗き込む(屋根裏の六年含)。
(袴の下に袴が…)
トランクスをみて皆何故かがっかりしている。
「ひ…酷い、いくら男同士でもこんな、大勢の前で…」
顔を真っ赤にしてふるふる震える乱太郎に、ハーフパンツをズリ下げた兵太夫が平謝りをしている。
「なぁ乱太郎、これ下着か?」
「…は、はい」
「袴の下にこんな袴みたいなのはいてスースーしねぇ?」
乱太郎のトランクスへ疑問を投げたのは竹谷だった。
「え…うーん、別に?…皆さんはじゃあどんなのを」
「ん?こんなこんな」
当然のような顔をしながら久々知が竹谷の袴の紐を解き引き下げる。
「ギャアーー!何すんのおまぇええっ!!」
「いやだって見たいって、」
乱太郎が言うから…ん?何怒ってんの?と首を傾げる久々知を、竹谷はその胸倉を掴みながら「自分の見せればいいだろー!!」と揺さ振る。
「八、兵助絞めんのもいいけど袴あげろよ、フルフンなままだぞ」
なんてことのないように言う鉢屋に、竹谷はキー!と言いながら袴を上げる。
「と、まぁ今のがこっちで一般的な褌って下着だよ」
ニコっと笑って雷蔵が乱太郎に説明する。
「ぷっ…くくっ…、す、すみませ…くっあははっ!」
五年生達のやり取りを黙って見ていた乱太郎だが、すみませんと言いつつ笑いを堪え切れずうずくまって笑い出してしまう。
「ほら!見ろ!兵助のせいで俺笑われてんだけど!?」
どうしてくれんだよぉおおっ!!と再び久々知をグラグラ揺らし出す竹谷に、皆で声を上げて笑う。
「鉢屋先輩、」
庄左ヱ門が鉢屋の服の袖を引く。
「ん?」
どうした?と鉢屋がしゃがむと、庄左ヱ門はそっと鉢屋に耳打ちする。
「ありがとうございます、乱太郎…緊張してたみたいでさっきから全然笑わなかったので、皆で心配してたんです」
だから、ありがとうございます。と微笑む後輩に、鉢屋はじんわりと胸が温かくなるのを感じた。
「ん!どう致しまして」
ニッと笑いながら庄左ヱ門の頭をなでる。
(たく、一はの子達は皆良い子過ぎて困る)
乱太郎に対して若干邪な感情を抱いている鉢屋は頭をかいた。
終
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おまけ
「乱太郎、違う違う…褌はこう」
「こう?」
「そうそう、で此処を通して前に垂らす」
「こう、」
「そうそう」
(よかった…あそこのサイズはこっちの乱太郎と一緒だ)
きり丸の指導のもと初褌に悪戦苦闘の乱太郎を20名は生温かく見守るのでした。
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言い訳
す…すみませんでしたぁあああ!(土下座
オチてない!←
下ネタ!←←←←←←
本当にすみませんでした…(土下座
書いていて凄く楽しかったです(^-^)
素敵なネタ、リク本当にありがとうございました!!
此処まで読んで下さって本当に本当にありがとうございました!!