どちらかというと。
※年齢操作現代パロディーです。
苦手な方はご注意下さい。
攻め女装です(すみません…
「こーんにーちはぁ」
やたらと間延びした聞いている方の気が抜けるような明るい声で、ガラリと扉を開けてやってきたのは高等部一年の斉藤タカ丸だった。
「いらっしゃ…?」
乱太郎はいつも通り笑顔で顔を上げたが、いらっしゃいを言う口があいたまま塞がらない。
「先生見て下さいー!似合いますかぁ?」
にっこりと笑ったタカ丸はヒラリと…ヒラリとスカートを翻した。
…念の為説明させて頂くがこの学園は中高一貫の男子校だ。
目の前で「えへへー、可愛いですかぁ?」と小首を傾げる彼も性別は男だ。
女子生徒用の制服を着てはいるが、男だ。
彼の名前は斉藤タカ丸。
今年で18歳になるが高等部一年に編入して来た。
この学園の前に専門学校を卒業しており、美容師の資格をもっているらしい彼はド派手な金髪に軟派な笑顔、180cmを越える長身を隣の女子校の制服に包み、くるりくるりとスカートを翻している。
スカートから覗く長い足はご丁寧にもムダ毛は処理されておりびっくりするほどの美脚だが、骨格はどこからどう見ても男らしいのでひたすらオカマ臭い。
「え…えっと、どうしたの?」
とりあえずこう聞く意外にどうすればいいか誰か教えて欲しい。
乱太郎は若干引き攣りながらもにっこりと微笑む。
「友達に借りましたぁ」
随分とでかい友達がいたもんだ。
と思わないでもないが、最近の女の子は身長高いからなぁ…と軽く笑う。
「えへへー、可愛いですか?」
その質問は二度目だ。
「う、うんそうだね」
顔は良いので似合っていない訳ではない、可愛くない訳ではない。
しかし、しつこいようだが何処からどう見ても男なのだ。
「ノリで着てみたんだけど、先生に見せようと思って走ってきましたぁ」
できれば遠慮して欲しかった。
「あははー」
しかしそこは適応力に定評のある乱太郎。
タカ丸の性格なら有りなのかな?と結論付けて笑って流す。
えへへー、とニコニコ笑いながらタカ丸は乱太郎のデスクまで来ると、何を思ったのか乱太郎の膝の上に足を開いて正面から座ってしまう。
「えっと、タカ丸くん?」
これはいったい…
「女子高生に迫られてるみたいでドキドキしませんかぁ?」
「うーん、どっちかっていうと…」
変態男子学生に迫られてる気分(あながち間違っていない)。
「せぇーんせ」
「え…と、」
心なしか先程からタカ丸の視線が本気っぽくて困る。
タカ丸は乱太郎よりも身長が高い為、乱太郎の膝に座っている今も上から乱太郎を見下ろす形になっている。
困ったように笑いながら乱太郎がタカ丸を見上げれば、タカ丸は乱太郎の顎に手をかけ更に上向かせる。
(な…なんか、怖…)
乱太郎がだんだんと余裕を無くす中、タカ丸はクスっと小さく笑うと乱太郎の首に手を回してその耳元にそっと唇を寄せる。
「先生、ドキドキしますか?」
「た…タカ丸くん、こういうことはあまり…」
「俺、先生の事大好きなんですよねぇ」
「…えっと」
最近の子供は正直何を考えているのか分からない。
乱太郎がタカ丸の突然の一言に何と返そうか悩んでいると、すっと突然膝の上から重みが消える。
「えへへー、あんまり先生困らせると怒られちゃうから今日はここまでにしますー」
膝から降りてにっこりと微笑むタカ丸に、乱太郎は不覚にもドキリとしてしまう。
同時にホッと小さく付いた溜息をタカ丸は見逃さない。
「さっきの告白、覚えておいて下さいねぇ」
タカ丸は上機嫌にスカートを翻し医務室の入口まで駆けてくるりと振り返る。
「次は本気で口説きにきますからぁ」
タカ丸の表情は変わらず、相変わらずの笑顔だ。
しかし細く伸ばされた双眸は微かにギラギラと鋭く光る。
終
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言い訳
バカ丸とエロ丸が書きたかったのですが混ざった揚句見事に玉砕…orz
タカ乱…大好きなのですが中々書けません…
エセですみません(土下座
でも女装タカ丸書けて楽しかったです!←
此処まで読んで下さって本当にありがとうございました!