claplog
1.鉢屋くんと庄左エ門くん
2.小平太先輩と乱太郎くん
3.久々知先輩と乱太郎くん
学級委員長委員会にて。
「庄左エ門」
いつになく真面目な顔をした鉢屋が、正座で庄左エ門に向き合う。
「はい、何でしょうか鉢屋先輩」
何事かと、庄左エ門も正座でぐっと身を乗り出して尋ねる。
「乱太郎と遊びたい」
「は」
「最近全然会ってないんだよ…すれ違いっていうか」
「はぁ…」
無駄に重い空気とは裏腹に、鉢屋の話はすこぶるどうでもいい話だった。
乱太郎に関することなので、どうでもいいわけでもないのだが、鉢屋が乱太郎に会えずとも、庄左エ門は教室で毎日顔を合わせているため、なんの問題もない。
「だから、な?乱太郎を連れて来て」
にっこり笑う鉢屋に、庄左エ門もにっこり笑って返す。
「無理です」
嫌ですではない。
無理です、だ。
あまりにすっぱり爽やかに断られて、怒るどころか呆れてしまう。
「そっ即答、てかなんで無理なんだよ。今此処に連れて来るってことは乱太郎を二人占めだぞ?俺がいるからには他の上級生には邪魔はさせないし…」
悪くないだろ?
ニッと笑う鉢屋だが、庄左エ門は淡々と語る。
「先輩のところに乱太郎を連れてくると、明日はおそらく図書委員、明後日は生物委員、次の日は火薬委員に乱太郎が拉致されます。そうすれば他の委員会も便乗してきます。」
つまりは、結果的に一年は組(正確には庄左エ門)と乱太郎の過ごす時間が大幅に減るのだ。
「だから無理です」
「いやいやいや!確かにそうなるかもしれないが、別にお前達同じクラスなんだから少し位いいだろ!?」
「無理です」
にっこり笑う庄左エ門は冷静だった。
「頼む!」
「無理です」
今日の委員会は最後まで言い合が続いた。
++++++
鉢屋が真の敵に気が付いた瞬間。
乱太郎(あと彦四郎)出て来てなくてすみません!
庄左エ門は正論(に聞こえる事)しか言わないので、鉢屋にうまく丸め込められないといいなと思います。
乱太郎絡みで鉢屋に丸め込まれやすい人→竹谷、久々知、一年い組。
戻る
「らーんたろっ!」
「わぁああ!」
突然がばりと後ろから抱きしめられて、驚いた乱太郎が声を上げ振り向けば、にっこり笑う小平太と目が合う。
「七松先輩!いきなりはびっくりするじゃないですか」
「すまん!乱太郎が見えたから思わず」
すまんと言いながらも全く悪びれた様子のない小平太に、乱太郎は苦笑するしかない。
「どこへ行こうとしていたんだ?」
小平太にそう聞かれ、乱太郎は自分が図書室へ向かっていたことを思い出す。
「そうでした!私きり丸を呼びに図書室へ行く途中で…」
「そうか、それは急ぎなのか?」
「え、いえそこまで急ぎでは…」
「そうか!」
にっこりと眩しい笑顔を浮かべた小平太は乱太郎を抱き上げると、その場にどっかりと胡座をかき、自身の膝の上に乱太郎を座らせる。
「えっ!?え??…七松、先輩?」
「せっかく乱太郎と会えたんだ、時間があるのなら一緒に過ごしたいんだが」
駄目だったか?
少しだけ不安げに首を傾げられては、乱太郎に拒否権などなかった。
(そんな顔…!反則です!)
乱太郎が「駄目じゃないです…」と頬を赤く染め小さく答え、小平太は先程と同じくにっこり笑うと、そのままぎゅーっと乱太郎を抱きしめた。
「乱太郎は本当に可愛いな!」
「うぅ…」
(七松先輩ってなんだか恥ずかしい…!)
小平太に抱きしめられたまま、乱太郎は耳まで赤くしながらそう思うのだった。
終
++++++
小平太は乱太郎大好きすぎてところかまわず乱太郎をぎゅーぎゅー抱きしめてたら良いと思います。
大型犬的な…!!笑
本当に毎度夢見すぎな妄想族ですみません…(土下座
此処まで読んで下さって本当にありがとうございました!
戻る
「春、だなぁ」
教室の窓から真っ青な空を見上げ、乱太郎が呟いた。
「どうした?乱太郎」
そんな乱太郎の側には一年の教科書をパラパラとめくる久々知兵助がいた。
本日、授業は休みなのだが、乱太郎は前回のテストが散々の結果だった為一人補習を受けていた。
しかしそこへ火薬委員の久々知が木之下からの伝言を土井へと伝えに来た為、緊急職員会議の収集に応じることになった土井から、久々知は乱太郎の補習の手伝いを頼まれ、今に至る。
「春だなぁ、と思いまして」
にへらっ笑う乱太郎に、久々知も笑う。
「だな、…ほら次の問題は?終わらないぞ」
同意をするもそこから春だねトークに花が咲くことはなく、淡々と補習の続きを促す久々知に、乱太郎はがっくりと肩を落とす。
「うぇー…久々知先輩もういやですもう飽きましたー…」
遠回しでは駄目だと判断したのか、乱太郎は素直に久々知にそう訴えた。
「んー…そんなこと言ったって終わらないと私もお前もお昼に行けないぞ?」
「はっ!…そそそうですね…久々知先輩までお昼にいけないのは駄目です…うぅー…がんばりますー…」
頑張りますと言うわりに、既に乱太郎の集中力は限界のようで、一向に補習は進まない。
「…」
「うーん…」
同じ問題にずっと頭を悩ませうーん、うーんと唸る乱太郎に、久々知はくすりと笑う。
「…?」
そんな久々知の反応に乱太郎が首を傾げると、久々知は乱太郎の頭をくしゃりと撫でて言った。
「悪い、一年の時は私もそんな感じだったのかなぁ…と思って、…ほら、教えてやるからもう少し頑張れ」
「!…いっ良いんですか!?」
ぱぁあっと顔を明るくした乱太郎の素直な反応に、ますます笑みを深めて久々知が続ける。
「別に土井先生は教えちゃ駄目っては言ってなかっただろ?」
ニッと笑う久々知のそれは彼の同級生の変装名人を彷彿とさせた。
久々知先輩もこんなふうに笑うんだ…と一瞬呆気に取られていた乱太郎だが、助っ人をしてもらえるなら!と俄然やる気を出して机に向かう。
「こことここと、あとこことここと…」
わからない問題を指さしながら(ほぼ全部…)、乱太郎が久々知の太腿に片手をついて久々知の側に寄る。
「っ!」
自分から言った事だが、思わぬ急接近に久々知は小さく息を飲む。
「久々知先輩?」
一瞬ぴくりとしたまま固まってしまった久々知を見上げ、乱太郎が小首を傾げる。
(三郎と雷蔵が騒ぐだけあるなぁ…)
可愛い…と思わず久々知は乱太郎を凝視してしまう。
「…」
「久々知先輩?」
「…っ!悪い、…なんでもない」
?と乱太郎は納得はしていなかったが、特に追求もしなかった。
「まずここは…」
説明を始めた久々知にぴったりと張り付き、うんうん…と頷きながら一生懸命に話しを聞く乱太郎。
そんな乱太郎の頭を眺めながら久々知はぼんやりと思う。
(三郎達に見られたら跳び蹴りされそう…)
終
+++++++++
言い訳
久々乱難しい。
むしろこれは久々乱なのか…
そもそもこれは久々知なのか←
本当にすみません…(土下座
久々乱好きなんです!大好きなんです!!←聞いてない
戻る