可愛がってます!



※年齢操作現代パロディーです。
苦手な方はご注意下さい。
















































ガヤガヤと騒がしい夕方のファーストフード店。
ドリンクとハンバーガーをお盆に乗せて竹谷が他の三人の元へと向かう。

「わり、遅れた」
「おー…ってお前食い過ぎだろ、何個あんだよそれ」
竹谷のお盆の上に四つ置かれたハンバーガーに三郎がうぇ…と顔をしかめる。

「このあとの夜食込みなの、今日は課題の仕上げだから寝れねーんだよ」
「溜め込むからだろー?」
ニヤニヤと三郎が言うと、ジトーッと竹谷が睨む。

「仕方ないの、忙しかったの!」
自棄くそ気味に竹谷がバリバリと包みを破りハンバーガーに食いつく。

「兵助と雷蔵は大丈夫なのか?…課題」
三郎が竹谷と学科が同じ兵助と雷蔵に声を掛ける。

「まぁ八左エ門程溜め込まないしね」
「余裕持って進めてたし」
「さすがー」
「…」
更にニヤニヤと竹谷に視線を送る三郎に、竹谷は無言でジトーッと視線を返す。

「ま、となると今日八は無理だな」
「うーん、そうだね」
三郎が突然話を変えると、雷蔵が困ったように頷いた。

「は?何が?」
「兵助はどうする?」
「行く」
「だから何の話だよ!?」
一人話についていけない竹谷が声を上げると、他の三人は首を傾げる。

「言ってなかったっけ?」
「今日何かあるなんて聞いてねぇよ?」
竹谷が答えると雷蔵がハッとした顔をする。
どうやら竹谷に連絡を忘れていたのは雷蔵のようだ。

「えっと…実は今日乱太郎の入学祝いするんだ、高校の」
「はぁ!!何それ!!行く俺も!!」
聞いた途端「はい!はい!はい!」と手を挙げて主張する竹谷だが、三郎が冷静に突っ込む。

「課題どうすんだよ」
「諦める!」
「諦めんなよ」
即答した竹谷に兵助も思わず突っ込んでしまった。

「それ行ってからやる!俺今日は寝ないで課題やるから大丈夫!」
「無理だな」
「無理だね」
「無理」
「お前らなぁ!」
三人の冷たい反応に竹谷は怒りを通り越して悲しくなってくる。

「まぁ、とりあえず来れるようなら今から乱太郎迎えに行くんだけど…どうする?」
「行く!」

結局四人で乱太郎を迎えに行く事になった。



「てか迎えってどこ行くんだよ」
「これから乱太郎に居場所を聞く」
さらりと答える三郎に兵助と竹谷がぎょっとした顔をする。
「おっおい、一応聞くけど本人知ってんだよな?今日の入学祝いの事…」
「え、ドッキリのつもりで言ってないよ?」
何で?と首を傾げ答えた雷蔵に、二人が今度はがっくり肩を落とす。
「なんでそうなんだよ!お前ら二人は!」
「え?え?」
「え?え?」
何で?とやはり首傾げる雷蔵と、明らかに分かっているくせにわざとらしく雷蔵の真似をして首を傾げる三郎に、兵助が無言でチョップを喰らわせたがスイッと避けられる。
「危なっ!」
「三郎キモい」
「同じ顔だろ!?」
「だぁーもう!話進まねえだろ!」
竹谷が怒ると渋々三郎と兵助が黙る。

「乱太郎にも予定があるかもしれないだろ?バイトとか、友達と遊ぶとか…」
「あ…」
ハッとしたように顔を上げる雷蔵とは対象的に、三郎はフフンと澄まして胸を張る。

「それはない」
「なんで言い切れるんだよ」
「だってバイト始めたら俺達に報告しない訳がない!」
「あぁ」
三郎の言い分に雷蔵がぽんと手を叩く。

「それに友達なら当然俺達と会うのを選ぶはずだ」
「それはどうだろう…」
流石に雷蔵にはそこまで言い切る程の自信は無い。

「とりあえず、電話だな」
「だね」
雷蔵が携帯電話を取り出し、乱太郎へ電話を掛け始めた。

「どうだ?」
「出そうか?」
「つか俺も乱太郎の番号とメアド知りたい」
「あ、俺も」
兵助がぼそりと言うと、竹谷も当然便乗する。
「…」
三郎は無言でニヤリと笑い、胸の前で腕を交差させて『ダメ!絶対!』のポーズだ。

「三郎お前…」
竹谷が怒りに震える拳をにぎりしめていると、ビシッと雷蔵が人差し指を立てたポーズを決める。
「繋がった、皆シっ!」

『はぁい、もしもし』
「あ、もしもし。乱太郎?」
既に電話越しに乱太郎の声を聞いただけで雷蔵は満面の笑みになっている。

『雷蔵先輩、どうしたんですか?』
「えっ!えーっと、乱太郎今何処に居るの?」
まだドッキリは諦めていないらしく、用件を述べずにこちらの質問だけをストレートに聞く雷蔵に、他の三人があ゙ぁ゙ぁ゙という顔をした。
不自然すぎる。

『えっと今実はバイト中で…』
電話の向こうでは、特に気にした様子はないが乱太郎が苦笑しているのが伝わる。
「…」
「…」
携帯の反対側に耳を付けて話を聞いていた三郎が雷蔵と一緒に固まった。

ほーらぁ見ろぉ!と竹谷が声には出さず口を動かす。
そんな竹谷には目もくれずに、復活した三郎が雷蔵から携帯を奪う。
「なっちょ乱太郎!!俺バイト始めたなんて聞いてないぞ!!」
『え、あれ三郎先輩も一緒?…あれ?言ってませんでしたっけ』
意外と軽い返事が返って来た。

「聞いてない!っていうか何処で!?変な奴は居ないか!?セクハラされたりしてないか!?」
めげずに三郎が早口で問い掛ければ、乱太郎は電話の向こうで笑っている。

『大丈夫ですよ、男の店員しかいませんから』
「なお悪い!!!」
「まぁまぁ…あ、乱太郎?」
叫ぶ三郎から携帯を取り上げ、兵助が電話に出た。

「何時頃終わるんだ?今日の夜一緒に飯食わないか?」
『あ、はい!8時位には終ります!って久々知先輩まで!?もっもしかして竹谷先輩も居るんですか?』
「おう!あたりー!」
突然電話に出た兵助に驚いた乱太郎だが、いつもの四人でいるのだと思い至ったようだ。






『はい!ではバイト終わったら雷蔵先輩の家ですね、分かりましたぁ』
ようやく話は纏まり、乱太郎のバイト後雷蔵と三郎の家で皆で夕飯を食べることが決まった。




終…続?
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言い訳

携帯サイトのフリリク企画で五年→乱で現パロをリクエスト下さったお方に捧げます!(土下座
おっオチ無い話ですみません(土下座
っていうか乱太郎まともに出てきない!!←毎回じゃん(本当にすみませんっっ
多分…私しか楽しくないですすみません…(土下座

現パロでもうちの五年は乱太郎が大好きです。可愛くて可愛くて仕方ない感じです。
三郎辺りは兵助と竹谷には乱太郎自慢をしたいけど、自分以上に懐かれると嫌だから触らせたくないと思ってます←聞いてない

…後日現パロ部屋を改めて作らせて頂きたいと思います!←頼んでない
出来ればそこにこの後のお話とか乱ちゃんのバイト話とか載せたいです(希望

私の欲望の具現化にきっかけを下さるリクエスト(笑)本当に本当にありがとうございました!!
凄く楽しかったです!!笑

此処まで読んで下さって本当にありがとうございました!!